支援者の輪 [新しい農業]

私たちが二つの農家さんを皮切りにして、地元農家の支援を始めたのは、もう4年も前のことになります。それから次第に農家さん同士のつながりも具体的になってきて、その中心的存在であると思われる若き農業経営者は、新しい農業を模索しながらここまで来ました。それに賛同してくれる人も、私たちだけではなく、今やそのすそ野を広げつつある、そんな話をさせてください。

たとえば、ある日、野菜屋コロットに見覚えのある名刺を差し出した女性。彼女は、ツイッターでその名前で、ときどきコロットさんとの交流をしていたのですが、それで私もうろ覚えに覚えていたのかも。彼女はハーブ研究家でして、植物への思いは深く、食文化を野菜からと、あちこちでハーブを利用する取り組みの指導をしておられましたそうな。そして、出会った古民家オーナーさんと、これからは、安心安全な野菜をご自分の知るところの幼稚園などに普及したいと。

あるいは、他の女性で若い人。お子さんとの二人暮らしの中で、今後も安心安全な地元野菜の普及に、野菜販売をやりたいと。彼女の熱意は古民家オーナーの心を打ったらしい。頼りになりそうですと、今後、仕事分担などが可能になるかもと、先日はとてもうれしそうに話してます。さらには、農家さんの中でも、若い後継者であるこの一人、奥さんを楽にさせたいと願う、その一途な思いはきっと、今後の強き協力者になるでしょう。

こうして、販売店を増やし、宅配も充実させるとの夢を持つオーナーですが、さてさて、そのためにはできるだけ多くの野菜を集める必要があるわけです。ご存知の方もおられますが、通常農家さんは、ご自分の栽培する野菜には、その行く先が決まっているものに限って、種類を増やすことなく、安定経営をするそうな。だから、できるだけ多くの農家さんの協力が要るのです。そこで、企画されたのは「農家サミット」なるものですが、それが実現するのは2か月後ぐらいかもしれない。それまでの準備、何をすればいいのでしょうね。

と考えると、私は、いつも思うことがありました。今や、安心安全な地元野菜を大事にして、食文化は野菜から。それが免疫力を付けるには最大の武器だと、私も信じるがごとく、最近本当に農業支援の団体は増えつつあると言えるでしょう。それを知るたびに、もったいないなと内心思う。野菜の栽培方法や昔からのプライドなどもあるとは思うけど、支援者にはそんなことは無関係。ただ、野菜を美味しく、安心して食する地元でありたいだけなのです。

そんなことを願う支援団体をあちこちで見るにつけ、なんとか力を合わせることはできないものかと。支援先の農家が異なる場合もあるかもしれない。でも、支援する側の思いはさほどの違いはないはずです。もちろん、安心安全が大前提にはなるけどね。農家さん同士がまとまろうとするときに、支援団体がバラバラではもったいないと思いませんか?力を合わせてこそ、大きな流れができると思うから。先日の支援団体と連絡取りあうというのはいかがでしょうね。


支援者を支える「支援者」とは・・・ [新しい農業]

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実際の農家さんたちの方が、地元の農政課などとの交流を保ち、さまざまな支援の方策を教えてもらうことがあるのかもしれません。でも特にさほどの活動ができない私の場合などは、自分のすることが果たしてどの程度のお役に立つのか、心配になることが無いわけではないのです。そんな時にいつも自分に言い聞かせるのは「初心忘るべからず」なのですよね。

たとえば、地元でこれはと思う農業後継者に出会って、そのままずっと支え続けたいと願う時、それはもしや、地元全体の役に立っているのかどうか、個人企業を応援するだけではないのかなど、疑問に思う人も出てきても仕方が無い。それを解消できるのは、ご当人の農業後継者の理念にあるのではないでしょうか?

この日、私はぜひとも古民家宿泊を初めたコロットさんの講演を聞きたいと思いました。若い彼がなぜにこれまでこの事業に一生懸命なのかを知りたかったから。そして、それを見守る人々の熱い思いも確かめたかった。でなければ、今後はもしや、私たちの支援が減って行くかもしれなかったからなのです。その講演会は「循環型農業を所沢に」という考えで、毎日新聞をリタイアされた方が熱い思いを語られた後、それに応えるかのようにコロットさんは堂々とこれまでの活動と今後のビジョンをパワーポイントを使いながら、実に端的に話を進めてくれました。

う~~ん、この方だけではない、その場のすべてと思われる方々の賛同を得て、コロットさんは拍手の中。しかもね、そこにおいでいただいていた先輩、私たちがこの道では大の経験者と目するところの二名の先輩方が私と一緒にこの講演会に来てくれていたのです。あのですね、支援するものを支えるその支援者とは、経験豊富な大先輩に他ならない。勇気を出して一人でもと、この講演会に出かけた自分を、実は私、褒めちゃいました(笑)。他の講演会より、実は今はこっちが大事だったのです。だから、少し申し訳ないと思ったのだけど・・ね。


「農家サミット」? [農家の協働]

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9時開店となった。準備大忙し。お手伝いの方々、ご苦労さまです。

「野菜屋コロット」が誕生する際、珍しく、その発起人でもある古民家のオーナーから、私たちへの依頼がありました。「思いがけないほどに、地元自治会の方々がこの地で野菜の販売をすることを喜んでくれています。ぜひとも喜んでもらえるためにも、なんとか販売する野菜の種類を増やしたいので、みなさんが知っておられる農家さんをご紹介いただけないでしょうか」と。

このとき、私たちはまずは皆で相談。若い峯岸さんでは考え及ばぬと、私たち年配のもの?ひいては日頃上手に付き合いを続けている農家さんを紹介することで、気まずいことが起きないようにと、そんな不安がよぎるのも無理はないこと。そして、一同が古民家に集まって、依頼者である峯岸さんからのその「覚悟のほど」を聞いたこともありました。そして、ほぼ10軒ほどの農家さんを紹介することになったのを思い出します。

それからほぼ4カ月、紆余曲折はありますが、これらの農家さんの協働の元、野菜屋コロットもすっかり、、この自治会の中では定着をした。最近ではあちらからの希望もあって、朝9時開店が続いています。しかも、峯岸オーナーへのお誘いも続き、近々、とある駅前にある空き店舗で常駐の野菜屋コロットも始まるらしいし、古民家では、イベント参加者の希望もあって、野菜の直売も始まります。そして、うれしいことに、一緒にやりたいと言う人が最近2,3名はいるらしい。何よりも人手不足だった活動がこれでぐんと広げることができると云うのです。これはね、私たちが願うところの、農家さんがせめても、JAを通すことなく、できるだけ高値で野菜を販売できるシステムが少しずつ広がっているということでしょうか?それはね、峯岸オーナーの願いの一つに農家さんの収入確保があるからなのです。だから、いつもで彼がその損失を覚悟しての買い取りをするのだから。・・・とは、決して彼は云わないけど。

そんな折、支援団体の私たちから提案しようとした「農家さんの顔合わせ」が、峯岸さんの声かけで実現する方向にもなりつつあると聞きました。彼曰く、「日頃の農家さんへの感謝をこめて、しかも、この4カ月の報告もしたいから」と。これを称して、「農家サミット」と言うらしい。わああ、と、私は声をあげて喜びました。だって、私は忘れていないのです。この地の農家さんたち、ほとんどお互いの交流がなく、自らが受け継いできた方法を、唯一ベストな方法としてる農家さんばかりと。当時、地元の農業の活性化を願った私たちの活動が、先行きまっ黒になったあの時のことを忘れてはいないのです。でも、若い世代は違っていました。若い農業後継者たちが集う「農家サミット」、ぜひとも応援したいと思います。進む道は果てしなく遠いかもしれないけど、がんばれ~~なのですよね。


「農業とアートのコラボ」という考え [新しい農業]

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先日、私の友人で農業関連の出版物の挿絵を手掛けているイラストレーターさんが言いました。「これからは農業とアートのコラボが大事になる」と。その発想は日頃の私には予想もしないことだったのですが、実は、古民家コロットではすでにその傾向がいっぱい見えるようになっていました。それはもしや、古の、実に素朴な生活がうかがえる古民家が醸し出す雰囲気にあったのかもしれません。

「日中は自然と農業、農作物に関わるような、そんなカルチャー教室ができればいいなと思ってます」と峯岸オーナーが話すように、このところのコロットでは、さまざまな文化活動が行われるようになっています。たとえば、「映画会」や子供たちへの「読み聞かせ」の時間、あるいは、「ヨガ教室」もあるし、そのうち、「手作り和紙を楽しむ」やら、あるいは、もしや、温かい「クレヨン画ギャラリー」もできるかも。そう云えば、地元で古くからの付き合いがある一人の男性は、手作りの木製おもちゃを持ってきてくれました。もしや、「木工教室」だって、できるかも。

この地を見学した若い人たち、なぜか、ここでご自分が信ずるところの活動がやりたくなるみたい。というのも、畳敷き30畳を超える広々とした座敷は何をするのも自由なのです。南側の広い縁側では子供たちが何やら工作をしているときもあるし、掘りごたつの周りには、お茶やお菓子を囲んで親たちが集う。あるときには、畳の上で寝そべってのヨガ。総勢10名以上が実にのびのびと体を伸ばす空間になります。これってね、まずは、若い人にはたまらない魅力?でも、もちろん、日頃は貸し農園で畑仕事をした人達の休憩所にもなるんです。まるでこの古民家が自分の家であるかのような気軽さで。

手作りのおもちゃを廊下の壁に3つもふら下げてくれたのは、すでにリタイアされて、ご自分の時間を市民活動や畑仕事、さらには世界各地への登山などを敢行もし、その合間に様々な手作り品を手掛けるつわものですが、彼にとってはこの古民家は昔を偲ぶ懐かしいものとなり、若い人たちには、もしや初めて見る癒しの空間となっているのでしょうか?農業すなわち自然とアートのコラボは、こうして、古民家でも様々な形で私たちを楽しませてくれています。この地から農業、自然を愛する人がどんどん増えているのを実感します。


各種メディアへの登場 [新しい農業]

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 先日のテレビ東京での「日曜特番」以来、「古民家コロット」は、次々と各種メディアからの掲載依頼が相次ぎました。それは、旅行雑誌であったり、地元の家庭新聞であったり、あるいは「埼玉テレビ」の、一日がかりのロケがあったり。さらにまたまた、テレビ東京がロケにも着たと聞きました。だがまぁ、一番嬉しかったのは、当所沢市役所発刊の「広報ところざわ8月号」ではないでしょうか?

昨日の午後、野菜屋コロットにいた私たちのところへ、顔見知りのお客さんがおいでになっては、皆が教えてくれたのです。「今ですね、見てきましたよ。峯岸さんですよね、写真も載っていたから」と。最近、あまりにもいろいろのコンタクトが多いこのオーナーさん、市役所広報課からの依頼までは教えてくれていませんでした。「ああ、8月号に載ったのですね」と、ご本人さん、いとも簡単に。その記事タイトル『はつらつ野老(ところ)っ子』というもの。大丈夫、若い峯岸さんはいつもはつらつだよね。

このようにさまざまなメディアからコンタクトが来るようになったのは、そう、2か月ほど前から峯岸さんがやっていたプレスリリースという作業でした。さすが、会社経営をしようと考える若い人は、目の付けどころが違います。その甲斐あって、地元新聞には3社から。大手新聞社の地方版には多分2回も。「いやぁ、しつこいほどにあちこちコンタクトしていたんですよ」と、その顔も晴れやかです。しかもね、その一つが私も以前農業関連のライティングをしていたっけと懐かしjく思い出す新聞社だったわ。

 思えば、一人の若者が自分で企業を起こしてまだ半年。それ以来、あちこちへの気遣いと努力を惜しまないからこそ、今があるのだと私は思う。その峯岸社長の言葉をお伝えしましょう。「いや、自分が今こうして皆さんに支えられているのは、その昔祖父母の時代から続いているのだと思います。祖父母を慕ってきてくれる近所の方々がいてくれたり、若いからこそと支えてくれる支援団体の方々がおられる。それを思い、感謝の気持ちだけは忘れてはならないと思うのです」と。このお人柄が峯岸社長の宝物かもしれませんよ・・・なんて、ただのお節介ばあさんもうれしい話でありました。


広がりを見せる「貸し農園付き古民家コロット」 [新しい農業]

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 早や、野菜屋コロットが開店して2ヶ月半。開店の日が3月11日なので、忘れることができない日になっています・・って、そう、あの大震災の日からですもの。それにしても、この間に「野菜屋コロット」http://www.corot.biz/のオーナー、峯岸さんの活動範囲がものすごく広がりました。今日は、1年前まで大した支援もできない私たちと一緒に、支援農家さんの一つ、関谷農園http://sekiyanouen.jimdo.com/で農ボラをしてくれていた仲間が無事出産を終えて、3カ月の赤ちゃんを抱っこしてお店に登場。私ったら抱きしめたいほどに嬉しかったのを機会に、このホームページも更新せねばと思った次第。お詫びかたがた、この2ヶ月のコロットの活動をかいつまみましょう。

 日頃の私たちの支援活動と言えば、当初その一番は古民家の農園を借りてくれているみなさんへの対応です。たとえば、平成22年には「キッズファーム」、「大豆プロジェクト」などのみなさんが古民家で農作業の合間に休憩を取り、そこで手作りのお昼を作ったり、支援団体の私たちがお昼を提供したり。あるいは、関谷農園での「ジャガイモ掘り」などと一緒に、関谷農園の屋敷林の整備をしたり、あるいは、古民家コロットで竹林の整備をしたり。それにもちろん、野菜屋コロットも固定客が増えつつあって、焦らずじっくり続けましょうって、行ける人が何かしらのお手伝いを。

これだけでも結構いそがしかったのに、実は23年に入って、コロットのオーナーさんの覚悟がさらに強固になったからでしょうか?その評判がどんどん広がって、紹介が紹介を重ねるかのように、貸農園の借主も増え続け、さらに、古民家利用も最初は私たち地元の各種の活動団体から注目を浴びるだけのような感じだったもの。だからね、私たち「所沢の自然と農業」サークルが、「あそこで忘年会をしよう」とか、峯岸さんとの相談会は古民家で・・など、誰もが古民家利用を心がけていたのです。そして、仲間から教えてもらったピザ釜で、おいしいピザを楽しんだこともあった次第。

ですが、次第に大きな発展がみられるようになったわけ。その第1には、「貸し農園付き古民家」が、先日埼玉県で初めての「民宿古民家」に認定されました。これによってさまざま分野でこの古民家を宣伝することもできるのです。さらに、先週のテレビ東京での「民宿古民家」は東京から一番近い古民家として、なんと立派な峯岸さんが放映されました。それ以来、問い合わせが続く現在ですとか。その他、映画の上映会、子どもたちへの読み聞かせ、竹林でのイベント、留学生を相手にしてのピザ焼きパーティなど、さまざまな企画が申し込まれているのです。あら?もしや、何か抜けているかもと思うほどに、たくさんのイベント予定にオーナーさんも大変そう。でね、昨年も赤字ではないそうな。だから、五右衛門風呂の釜を取り合えたり、水道の配管も、あるいは、引き戸、床板も直すなどなど、資金面でも少しは余裕が出始めたかしら?支援団体としても、今後の活躍がとても楽しみ。これでこそ、やりがいもあるというものですね。


お茶の席に試食のレシピ [新しい農業]

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お店のオープン2週間ほど前に、峯岸さんからの依頼がありました。それは、店で売る野菜のレシピ集を作りたいので、お願いしたいと。彼が自分から具体的な何かを頼むのは珍しいことで、「こればっかりは、自分ではできないから」と言われた、連絡係の私は、それを持ち寄ってメンバーに話を持ち出した。だがあのとき、定例会の終わり時間が迫っていて、何も決まらず、意見も特に出なかったのが、少し残念だった私、これは自発的に、グループ名を出さずにやっておきたいと。

そう思いながら、お店の様子を見て、3回目、やっと、その形を決めました。前述のように、このコミュニティはかなり広く、机、いすが余っているのを使って、自治会の女性が自らお茶の支度をしてくれます。野菜を買った後のお客さんが集まって、あるいは、自治会の人、管理組合の人、さらには、私たちの知り合いの他の倶楽部の人なども、この場で一休みが慣例になったみたい。最近では、ほかの趣味をこの場で広げる女性たちもいる。このお茶飲みが一つの憩いの場のようです。

そこで、私は、この席でちょっとつまめる野菜のレシピを、毎回は無理でも続けてみようときめました。最初は、「金美ニンジン」という、黄色いニンジンの甘さを堪能してもらおう。これは、だからね、生のままのスティックで、塩コショウなどでつまんでもらう。これを差し出す、私のずぶとさときたらねぇ、金美ニンジンが可愛くさえなるほど、大好きになったんだもの、当然かな?次は、普通のニンジンで、ニンジンジャムを試食のネタに。ああ、それには、クラッカーでも持ち込んで、味見をしていただければと思います。やっと峯岸社長の希望をこんな形で決めました。これをね、集め続けるお客様がおいでになったとしたら?最高だけど・・。


募金の喜び [新しい農業]

 

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よりによって、あの東北大震災の日、開店した「野菜屋コロット」なのですが、2回目の時、開店時間を待ち切れずにいたお客さんがおっしゃいました。「なんで、募金箱を作らないのですか」って。えええ?実はまだ、その気持ちの余裕がないほどに、第2回目は第2回目として、大量の仕入れをした社長さん、それを並べることに大忙し。私たちもね、そこで意見を言うべきか迷うほどに、お手伝いの仕方もまだ分からない二日目なんだから。

するとそのお客さん、ご自分の代金を払った後で、千円札を一枚差し出してくれました。「だからね、基金箱、作りなさいよねぇ~」と、声を荒げての催促です。慌てて、そばにあった籠をそこに置いた私たちだったけど、というのも、「売り上げの一割は、募金として、赤十字に送ります」と書いたビラも貼ってあったんだから。それ以上に、何かをしたいと願うお客様で、その日の募金はかなりの額に上ったはず。

ところで、3回目、お手伝いのメンバーが、一人は庭の草花を鉢に植えて、もう一人は、自分で育てた胡麻、トウガラシ、手作りの切干大根の袋詰めを持ち込んで、売上はすべて、募金にするとの申し出もある。さて、これってね、誰に云われたことでもないんです、自主的なやさしい心がなければできないよ。ただし、どことなく、PR不足になりがちなのは、日本人の悪い癖かもしれないなぁ。いいことをするときに、奥ゆかしさは要らないかも~^。だってね、目立つ所に置いた方がいいと言っても、さほどその気にもならないんだもの。

私だったら、たとえば、家の掃除をするときでも、後でそれとわかるようにやる癖がある。それほどに何かをするときに、後にその成果を自分で確認したいんだわ。もちろん、自分だけではない、その場の人にも喜ばれたい。だからね、いい品を売る時には、ちゃんとPRしようじゃないの。私たちは素人だけど、この野菜には自信があると言えるでしょ?募金一つでも、自信を持ってやりましょう。喜ぶ人が必ずいるはずなのだから。、

 


アンテナショップというもの [新しい農業]

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私たちがこの「野菜屋コロット」を応援する理由の一つに、市内の農家さんのアンテナショップとして、この「野菜屋コロット」になってもらいたいという思いがありました。だから、それぞれ関係してくれた農家さんの紹介を書いたり、大きな顔写真を作ったり、お互いに協力してきたのだけど、それが少しずつ実りだしていることをお伝えしたいと思います。それがね、若い後継者たちがつながるのを見るって、本当にうれしいものだと言いたいから。

峯岸さんが始めたこのお店に、初日からやってきてくれた若い農家さんがおりました、こちらは、中さんという、やはり、私たちが以前お邪魔してお父さんから、農業への真摯でなおかつ努力のたまものとなっている農業への姿勢をみせていただいて以来のお知り合い。その息子さんがこの野菜屋コロットの活動にいたく興味を持ってくれたのです。その気持ちの底に、地元の野菜を地元で食べてもらいたい。直販ならではの価格の安定を図りたいなど、新しい農業への意欲があればこその気持ちだと、私は彼の訪問をすごくうれしく思いました。

さて、もちろん、峯岸青年も飛び上がらんばかりに喜んで、二人が店先で話をするのを見ている私としては、これでまずまず、アンテナショップの役目も始まったなぁと思う。彼ら二人のまわりに、なんと、その時のお客様たちも集まって、あれは、これはと、野菜の話で持ちきりです。消費者が生産者と親しく話せる関係なんて、もしも、そこに私たち、間を取り持つ消費者がいなければ、近寄りがたい存在のままでおわってしまったかもしれないもの。その点、気さくな私たちって、貴重かもね?

さて、何故、アンテナショップが必要かって?それはもう、いつの日にか、これらの農家さんが集まって、地元のどこかに、「アグリパーク」を作りたいからだよ。農業では生活ができないからと、農家離れが続くけど、やりがいを見いだせない一つは、自分で価格が決められない仕組み。お客様との交流が持てない仕組み、仕事がハードすぎる仕組みなどなど、それを少しでもクリアするのが、この直販所ではないだろうか。案の定、再度、中さんがやってきました。たぶんね、お客さんとの交流が楽しかったのかもしれないなぁ。しかも、さらに紹介してほしい農家さんがいるんだそうな、これって、すごいことだよね。


売上と売れ残り [新しい農業]

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誰でもそうでしょうが、自分で現金を払って購入する場合、損になることはしたくはない。だけど、ここで、「損して元取れ」という言葉もあると私は言いたい。いやそれも自分に関係ないから言えるのかな?ともあれ、手伝いに来たメンバーはだれもが、心の底で、大丈夫かなぁと、若い社長の懐を心配する。これもまた、支援者ならではの思いやりかな?

で、オープンの日、彼が言いました。毎回、売上だけでもご報告いたしますね、と。まぁ、売れ残りが多ければ、赤字?と思えと言うことか?初日、皆目分からなかった彼は、品数を大目にはしなかった。それがあっという間に完売となり、2回目、その1,5倍ほどの品数を入れ、これもほぼ完売。三回目、なぜには客数は増えず、これはおそらく赤字。4回目、大安売りだと言って、保存食煮とさつま芋が一個50円。道端の草むしりをしていたボランティアの若い女性グループ、皆が来店して、それぞれに買ったりして、、まずますの売れ行きなれど、これも完売に至らず。

こんな時に、いつも手伝いの私たちったら、待ってましたと、希望の野菜を次々と購入。これはたぶん、さほどの無理はなく、本当にほしいものを買っているのだと思うけど、このときのオーナーの喜びの顔はまた嬉し。中には、自分で作るからとか、奥さんに頼まれているからなぁとも。ともかく、ほどほどの残り物をトラックに積んで、本日のお店は閉店となる。

ところで、次回、必ずオーナーさんが言うんです。「あの残りはですね、自分の家の前での即売会で、全部売れてしまいました。大丈夫、売れ残りはないんです」って。へぇぇ、あの後、またお店をしたのかって、私はやはり、仕事の厳しさを知らされる。でも、新鮮野菜を格安で、ちゃんと決められた曜日、決められた時間で求めることができるとしたら?それは、今はどこでも売りに来る石油屋さんとおんなじみたい。あれってね、決して負担にはならないのです、だって、便利だものね、この石油不足の時に。普段手に入らない人には、すごく有難いことなのよね。


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